ユナイテッド93
■評価
☆☆☆☆☆
■コメント
2006年公開。
「映画は娯楽のためだけのものではない…」
これはこの作品の監督の言葉だ。
9.11同時多発テロでハイジャックされた4機の飛行機のうち、テロリストの目的を達せなかった飛行機に乗り合わせた乗客が自爆テロという事に気付き、テロリストに立ち向かっていく。
非常にリアリズムがある映像に映画を見たということよりもドキュメンタリーに近く、悲劇的な現実を目前に胸が引きちぎられるような気分になったということだ。物語がクライマックスに近づくと助かってくれと願ってしまうが、実際には助からないことを知っている。それでも願ってしまう。
映画を見て考えて欲しい事は沢山ある。
人類が辿って来た道には国家を基本にして資源や領土を争いがあったが、今世紀初めての戦争は国家を持たぬ集団との戦いとなった。これはITがあらゆるボーダーを崩したのと同様の変化であり、両方が作用しあった結果とも言える。
同じ過ちを繰り返すように見える人類が、新段階に突入している証拠であり、我々はそんな変化の時代に生きている。テロとの武力衝突に望むべき結果が生じるのか?人類は武力以外に解決策を持たぬのか?武力的解決の進化が人類に壊滅的な被害をもたら事を考慮しなくてよいのか?
人類は無駄にこの小さな星で争う必要があるのか?爆弾を作ったり戦車で攻めたりする事は、隣国人の手を取り微笑む事より経済的でかつ幸福になれる手段なのか?
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